走るのって何が楽しい?

ランニング

走るのって何が楽しい?

走り始めてから、よく言われる。

「よくやるね」

「膝痛くならない?」

「しんどいだけじゃない?」

だいたいこの3つだ。

言われるたびに思う。

確かにそうだな、と。

実際、走っている人以外から見れば、わざわざお金を払って苦しい思いをしているようなものだ。

昔の自分もそう思っていた。

フルマラソンを走る人なんて、少し変わった人たちだと思っていた。

だから「走るのって何が楽しいの?」と聞かれても、実はすぐには答えられない。

走ること自体は、決して楽ではない。

暑い日もある。

寒い日もある。

仕事で疲れている日もある。

正直、今日はやめようかなと思う日もある。

それでもシューズを履いて外へ出る。

なぜだろう。

自分でもよく分からない。

最初は健康のためだった。

年齢的にも体を動かした方がいいと思った。

サーフィンの体力維持にもなると思った。

それくらいの理由だ。

ところが続けているうちに、少しずつ変化が見えてきた。

前より長く走れる。

前より楽に走れる。

前は苦しかったペースで会話ができる。

そういう小さな変化が積み重なっていく。

40代後半になると、不思議と成長を実感する機会が少なくなる。

仕事は経験が増える。

できることも増える。

でも若い頃のように、昨日できなかったことが今日できるようになる、ということは少ない。

だからなのかもしれない。

ランニングは成長が分かりやすい。

走った距離。

走った時間。

レースの結果。

数字は正直だ。

やったことが、そのまま返ってくる。

初めてフルマラソンを完走した時もそうだった。

タイムより完走できたことが嬉しかった。

あの距離を、自分の足で最後まで進めた。

それが嬉しかった。

自分にもできるんだと思えた。

少しだけ自信になった。

今はサブ3.5を目標にしている。

達成したら何が変わるのかと聞かれると、正直分からない。

人生が劇的に変わるわけでもない。

給料が上がるわけでもない。

でもきっと嬉しい。

それはタイムではなく、努力した時間が形になるからだと思う。

積み重ねてきたことが間違っていなかったと確認できるからだと思う。

走っている最中は、フォームのことを考えている。

腕振り。

着地。

姿勢。

呼吸。

仕事のことを考える時間もあるが、気付けばフォームのことを考えている。

もっと良くならないか。

もっと楽に走れないか。

そんなことばかり考えている。

それが楽しい。

走るのって何が楽しい?

そう聞かれたら、今なら少し答えられる。

走ることそのものが好きなのかもしれない。

でもそれ以上に、成長を実感できることが好きなのだと思う。

昨日の自分より少し前に進んでいる。

その感覚が好きなのだと思う。

だから明日も走る。

走るのが好きだからなのか。

成長したいからなのか。

今でもよく分からない。

でも最近は、明日のランニングを楽しみにしている自分がいる。

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